トップページ > 読書案内 >
4年生の今月の本 > 4年生におすすめの本
> さらば、猫の手
タイトル | さらば、猫の手 | |
---|---|---|
著者 | 金治 直美 | |
出版社 | 岩崎書店 | |
|
||
猫の手もかりたいほどいそがしい時ってあるよね。ぼくは桜井リュウイチロウ。小学四年生だ。ぼくは本当にいそがしい。スイミングスクールや音楽教室のレッスン、それに塾の学習プリントのジャンプアップを毎日やらなくてはならない。でもこの二週間、ジャンプアップは一まいもやってないんだけど……。なぜかって? 実は4コマまんがをかくのにのめりこんじゃって……。「少年フラッシュコミック」に三ヶ月つづけてとうこうすると「☆がんばったぞ! 三ヶ月連続とうこうした人☆」のらんに、名前をのせてもらえるんだ。 そんなわけでジャンプアップはいっぱいたまってしまったってわけ。こんな時にかぎって、今日はじゅぎょう中コースケが話しかけてきたおかげで先生に漢字の宿題をどっさり出されてしまった。早く帰って漢字だけでもかたづけないと。あーあ。考えただけでもクラクラするよ。 家に帰るととつぜん お母さんはカンカンだ。ぼくは追い出されてしまった。 空はもううす暗い。冷たい風が体にあたる。ゾクッと寒気がした。おなかがいたくなりそうだ。今のうちにトイレのあるところに行っておこう。ぼくはうらみちを通って大通りのスーパーまで行くことにした。暗い道だった。おなかをさすりながら歩いていたその時だった。ぼくが不思議なガチャンポの機械に出会ったのは。ぼくはガチャンポの機械に書いてある字を読んでみた。 「猫の手もかりたい」ほどいそがしい小学生のキミへ! 「猫の手」って一体なんだろう?ぼくは買ってみることにした。ころんと出てきた丸いようきに入っていたのは……。 【 さてさて「猫の手」はどんな力を持っているのでしょうか。リュウイチロウの身に何か起こらなければいいのですが。】 |