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5年生の今月の本


マックスのどろぼう修行 タイトル マックスのどろぼう修行
著者 斎藤 洋
出版社 理論社
 

 どろぼうの名門、シュラムシュトックベルク盗賊団のフリードリヒ長老はなやんでいた。いずれは第15代長老となるべき孫のマックスが、どろぼう課目で落第してしまったのだ。

 だが、
「それならマックスを修行の旅に出してはどうでしょうか」
と、息子(つまりマックスの父親)が言いだし、長老はあわてた。なぜなら――

 シュラムシュトックベルク盗賊団の修行には「旅はひとりですべし。着ているもののほか、なにも持っていってはならない」「現金を盗んではならない」「本名を名乗ってはならない」というきびしーい掟があるからだ。錠前ひとつ満足にあけられないマックスに、そんなきびしい修行がつとまるはずがない。

 しかし、
「そんな甘いことだからだめなのです!」
と息子にどやされ、長老はしぶしぶ賛成した。どろぼう修行は、なまやさしいことではない。しかも、
「だれもがあっと驚くようなもの」
を盗んでこなければ、一人前のどろぼうとは認めてもらえないのだ。

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