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5年生の今月の本



                 トロッコ少年ペドロ
                  タイトル トロッコ少年ペドロ
著者 きむら けん
出版社 汐文社
 

 東南アジアの国のことを、みなさんはどれくらい知っていますか?
 アメリカやヨーロッパのことは知っていても、日本にずっと近いはずの東南アジアの国のことは、よく知らない人が多いのではないでしょうか。

 この本に出てくるペドロという少年は、東南アジアのとある国のスラムに住んでいます。今は小学校6年生。ペドロの国では、小学6年までがぎむ教育なのですが、ペドロは学校に通っていません。家がまずしいので、通いたくても通えないのです。ペドロが一日中トロッコをおして、かせいだわずかのお金で、ペドロの家族がくらしているのです。トロッコおしはとてもつらい仕事ですが、やめるわけにはいきません。子どもができる仕事はかぎられています。

 では、ペドロは大変な仕事をしながら、つらいばかりの毎日をおくっているかというと、そんなことはありません。明るい南国の太陽の下で、ペドロは今日という日をいっしょうけんめいに生きています。スラムの人たちはみんな、明日食べるものもないほど貧しい生活をおくっていますが、心のやさしい人たちばかりです。

【 ペドロがくらすこの国に、日本はとても大きなえいきょうを与えています。それは、遠くはなれた話ではなく、みなさんの身近にあるできごとなのです。この本を読んで、日本とはまったくちがう国でおこっていることや、日本がどのように関係しているのかを、考えてみてください。】

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