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広島お好み焼物語
ふしぎな食べものが
うまれたのはなぜ?
タイトル |
広島お好み焼物語 ふしぎな食べものが うまれたのはなぜ? |
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著者 | 那須 正幹 | |
出版社 | PHP研究所 | |
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きみは広島のお好み焼を食べたことがありますか?(もちろん、ありますよね。)お好み焼には、大きく分けて二種類あります。水に溶(と)かした小麦粉(こむぎこ)のなかに、野菜(やさい)などの材料を混(ま)ぜたものを焼く、混ぜ焼きと、まずクレープのようなうすい生地(きじ)を焼いて、その上に材料を順番に乗せていく、重ね焼きです。 現在のお好み焼は混ぜ焼きが主流のようですが、ずっとむかしには重ね焼きが多かったようです。広島のお好み焼は、太平洋戦争の戦前戦後を通じて重ね焼きで、これが広島風お好み焼の特徴(とくちょう)のひとつにもなっています。 お好み焼と言えば、やっぱり大阪じゃないのか、と思う人がもしかしたらいるかもしれません。たしかに、全国でお好み焼の店が一番多いのは大阪です。オタフクソースが調査(ちょうさ)したところによると、一位は大阪府の3240軒(けん)で、二位は兵庫県の2355軒。広島県は第3位の1982軒でした。ところが、これを人口の割合(わりあい)で見ると、十万人あたりの店の数は69軒となり、兵庫県の42軒や、大阪府の37軒をぬいて、だんぜんトップになります。つまり、住んでいる人間の数からすれば、広島はお好み焼の店がいちばん多い県ということになります。 いったいなぜ広島にお好み焼の店が多いのでしょうか。ふつう、その土地の名物料理というのは、その地方で多くとれる材料を使うことが多いようです。ところが、お好み焼の材料は、ごくごく一般(いっぱん)的な食材ですから、日本全国どこでも手に入ります。北海道の名物になってもおかしくないし、茨城(いばらき)県の名産品になってもおかしくありません。そんな料理が、なぜ広島の名物になったのでしょう? 【 みなさんにはなじみぶかい広島風お好み焼。でも、広島風お好み焼の歴史について知っている人は少ないのではないでしょうか。「ズッコケ三人組」シリーズの那須(なす)先生がわかりやすく解説してくれます。】 |