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行きたいところへ行ける汽車
タイトル | 行きたいところへ行ける汽車 | |
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著者 | 今関 信子 | |
出版社 | 新日本出版社 | |
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あしたは天気がよかったら全校写生大会だ。 持ってくるものは絵の具かクレパス。クレヨンでも色えんぴつでもいいけれど、とにかく絵を描(か)くもの。 県のえらい人たちが埼玉県学童(がくどう)芸術展(げいじゅつてん)をひらくことになったので、県内の小学校に県が画用紙を用意してくれた。良子(よしこ)の通う、与野(よの)第一小学校でも、各学年ごとに二人ずつ代表作を選んで、芸術展のコンクールに出すことになっている。 写生大会の翌日(よくじつ)、クラスの中で代表作を選ぶことになった。一枚はいろいろな絵の具を使った宮沢くんの絵が選ばれた。もう一枚は良子のおさななじみの春夫が描いた黒一色の汽車(きしゃ)の絵が選ばれた。 春夫は絵の具をほとんど持っていないので、家のかまどで使う消しずみを使って汽車の絵を描いた。それを知っていた良子は、絵の具をたくさん使った宮沢君の絵が県で三位に選ばれたことを朝礼で聞いたて、もうれつにくやしくなった。 そして、みんなに反省(はんせい)させてやると、心の中でいきりたった。 するとちょうどよく、先生が鉄道に関係する作文コンクールがあることを教えてくれた。 そこで、良子は春夫の汽車の話を作文に書くことにした。 【 汽車の話の他に6年生になった良子のお話がのっています。「あしたもカンけり」「夏のおわりのきもだめし」から続く良子の物語の最終巻です。興味があればこちらの作品も読んでみてください。】 |