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5年生の今月の本



                 猫と海賊
                  タイトル 猫と海賊
著者 なだ いなだ
出版社 偕成社
 

 小笠原諸島(おがさわらしょとう)を発見した人をみなさんは知っていますか?

 江戸時代のはじめ、小笠原諸島を発見し、探検(たんけん)し、地図を作った人たちがいました。

 その名は、嶋谷市左衛門(しまやいちざえもん)。そして、その仲間たち。

 外洋に出られる高い航海技術を持っていた市左衛門とは何者なのでしょうか。実は海賊の子孫なのです、ただし、海賊といっても、みなさんの知っている海賊とは少し違います。

 嶋谷市左衛門たちがどのようにして小笠原諸島を発見することになったのか。そして、こんな大仕事をしても教科書にも名前が残らず、報酬(ほうしゅう)ももらえなかったのはなぜなのか。

 それを僕、嶋谷市左衛門の飼い猫のヒラウトが紹介します。

【 鎖国令(さこくれい)が出されて三十年ばかりたったころの長崎が舞台のお話です。鎖国令が出されたといっても、長崎の人々は中国や安南(ベトナム)とこっそり交易などをしていました。長崎の博学な船頭、嶋谷市左衛門が鎖国令で世の中が変わることを感じ、中国式の帆船のジャンク船を作りはじめるのですが……。】

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