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ママ・ショップ 母親交換取次店
タイトル | ママ・ショップ 母親交換取次店 | |
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著者 | セシ・ジェンキンソン | |
出版社 | 主婦の友社 | |
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「ママがママじゃなくて、よそのママだったらよかったのに」 しまった、でていったことばをひとつのこらずつかまえて、口にもどしたい。オーリは思ったけど、もう取り返しはつかなかった。 「そう、そういうことなら、ママをママ・ショップにつれていくといいわ」 ママは二階にあがって、したくをはじめた。 きっとはったりだ。ママは、ほんとうのママをあずけてしまう場所があるふりをして、ぼくにおしおきをするつもりなんだ。 ところが、お母さんを取りかえることのできる店、ママ・ショップはほんとうにあったのだ。 「おかあさんをとりかえたい、と?」 ママ・ショップの店員のセドリックがつめよった。 「はい、そうです」 オーリは、大きな声で返事をした。 セドリックはカギを取りだすとママに渡した。ママはカギをもらうと、荷物をもって店のおくにいってしまった。 <母親交換申込書>と印刷された青い用紙をさしだされて、オーリははっとした。もう、ほんとうのママをあずけちゃったんだから、かわりのママをもらわなくちゃ。一日か二日、新しいママをためすのもおもしろいかも。ずーっとじゃないんだから。 「ほんとうのママをかえしてもらうこともできるんだよね?」 セドリックは言った。 「きみのおかあさんもそう考えているならね。でもわたしにはどうすることもできません。マッチャーが決めることですから」 【 マッチャーという機械が子どものリクエストにあったおかあさんをえらんでくれるのですが、オーリのリクエストにあったママは……。】 |