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ねずみの騎士デスペローの物語
タイトル | ねずみの騎士デスペローの物語 | |
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著者 | ケイト・ディカミロ | |
出版社 | ポプラ社 | |
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お城に住むハツカネズミのデスペローはかわったねずみでした。からだがとても小さいのに、とても大きな耳を持っていました。そして、デスペローのきょうだいがおいしそうに食べる本を読むことができました。デスペローは姉さんがあきれても、「お話をだいなしにしちゃう」といって、本を決して食べませんでした。デスペローは美しい姫を守る、ゆうかんな騎士にあこがれ、毎日のように物語の本を読んでいました。 デスペローがある日、お城の中をあちこちのぞいてまわっていると、はちみつみたいなあまい音が聞こえてきました。王様がむすめのピー姫のために、ギターをひきながら歌っていたのです。デスペローは音楽にひきよせられ、うっかり二人の目の前に出てきてしまいました。 音楽にききほれているデスペローを見つけたピー姫はデスペローの頭にそっとふれました。デスペローが姫を見ると、姫はデスペローにほほえみかけました。そのとき、デスペローは姫に恋をしてしまったのです。
デスペローは、姫の前から立ち去るとき、 デスペローは、いまはまだなにも知らずにいましたが、物語のようにゆうかんにならなければならない運命が、もうすぐそこまできていました。 デスペローは人間のお姫さまとことばをかわした罪で、ハツカネズミの仲間から追い出され、地下牢に送られることになったのです。 【 一方、お城の地下牢には光にあこがれるキアロスキューロというドブネズミがいました。デスペローとキアロスキューロ、二匹のネズミはいったいどのような出会いをするのでしょうか。お姫さまと話したい。光の下で暮らしたい。得られないものを強く願う、登場人物達の悲しい思いに胸を打たれる物語です。】 |