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タイトル | 言葉屋 言箱と言珠のひみつ | |
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著者 | 久米 絵美里(作) もとやま まさこ(絵) | |
出版社 | 朝日学生新聞社 | |
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町の高台に、詠子のひいおばあちゃんの代から立っている古い木造の二階建て。それが、おばあちゃんのお店、「ことむら」だった。「詠子ちゃんは、きっとコトダマいらずの子に育つね」去り際にそう言ったお店常連・藤居さんを見送ると、おばあちゃんがちょうど階段の横の扉から出てくるところだった。詠子は、その扉の向こうに広がるおばあちゃんの工房に、一度も足を踏み入れたことがなかった。“この部屋に入ってはいけないよ”小さいころにたった一度だけ言われた。しかし、詠子はその扉の向こうがずっと気になっていた。 ●おばあちゃんの本業は『言葉屋』。言葉屋といっても、言葉そのものを売っているわけじゃない。言葉屋があつかっているのは、言葉を口にする勇気と、口にしない勇気。入ってはいけないと言われた部屋に入り、おばあちゃんから言葉屋について聞いた詠子は、まずは言珠職人を目指します。 |