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5年生の今月の本


ローワンと黄金の谷の謎 タイトル ローワンと黄金の谷の謎
著者 エミリー・ロッダ(作) さくま ゆみこ(訳)
出版社 あすなろ書房
 

「“旅の人”が来るよーう!」ニュースは、リンの村にあっというまに広がっていった。バクシャー係のローワンの耳にもその知らせが届いた。「今年は来るとは思っていなかったけど」そう思ったのは、“旅の人”が二年続けてくることが今までなかったからだった。
 “旅の人”は自由きままに移動していく。遊びや物語や踊りや音楽といっしょにやってくる。子どもたちは“旅の人”が聞かせてくれる話を聞くのが大好きだった。しかし、リンの村には、“旅の人”を軽蔑したり疑ったりする人々もいた。“旅の人”が、静かな村の暮らしを引っかきまわすからだ。
 同じころ、村の知恵者とも魔女とも呼ばれるシバは、あるお告げの夢をみた。『ひそやかな敵がやってきた。ひそやかな敵が……やってきた』さらに、この言葉といっしょに何度もうかびあがってくる情景があった。青空にうかぶ凧が三つ。黄色と赤と白の凧だ。そして、そこにはバクシャー係のローワンの顔があった。

●この作品は、オーストラリアの作家エミリー・ロッダが書いたローワンの冒険シリーズの二作目です。一作目と同様に、謎の詩を手助けに事件解決を目指すストーリーです。ラストの解決までたどり着くと、詩だけでなく描かれていたすべてがつながっていたことに、ハッとさせられます。

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