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5年生の今月の本


おもちの大研究 日本人とおもちのおいしい関係 タイトル おもちの大研究 日本人とおもちのおいしい関係
著者 笠原 秀
出版社 PHP研究所
 

「安曇野では、お雑煮というと、ブリを使うんだよ。のしもち(角もち、切りもち)を焼いて湯にとおし、ダイコン、ニンジン、かんぴょうなんかを入れるんだ。ブリは富山のほうから入ってきたのかなあ。味つけのベースは、しょうゆ味だよ」と、太田さん。
「うちの雑煮は具だくさんですよ。ネギ、ダイコン、ニンジン、ゴボウ、焼き豆腐、油揚げ、こんにゃく、それに豚肉が入ります」
「わたしのとこじゃ、丸もち、うすくちしょうゆ。だし汁がばつぐんでね」

 お家のお雑煮は、丸もちかな?それとも角もち?全国のお雑煮を調べると、あんこ入りのおもちを使った雑煮や、白みそのお雑煮など、それぞれの“土地の特色”があります。私たちのお正月にかかせないお雑煮を調べるところから、「もち」の語源や歴史までさかのぼる、まさに『おもちの大研究』の一冊です。

●この本は、著者の笠原さんが「全国のお雑煮を調べてみたら、おもしろいぞ。食べ物のことだから、その土地土地の産物や風習とのかかわりがわかるかもしれない」と思い、調べ始めるところから始まります。疑問に思ったきっかけやどうやって調べたか、そしてわかったことが順に書かれているので、自然と読み進められる構成になっています。

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