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5年生の今月の本


はじまりのはじまりのはじまりのおわり タイトル はじまりのはじまりのはじまりのおわり
著者 アヴィ(作)トリシャ・トゥサ(画)松田青子(訳)
出版社 福音館書店
 

 カタツムリのエイヴォンは、本を読むのが大好きで、本の世界で繰り広げられる冒険に憧れを抱いていました。そしてついに、エイヴォンは少し物知りなアリのエドワードと「冒険を探す、冒険」へ旅立つことにしました。
 旅立って少したった頃、「ねえ、エドワード。ぼくたちってそのうちドラゴンに出会えたりするのかな?」とエイヴァンがたずねました。すると、「最近のドラゴンは、どちらかというとひかえめなたちでしてね。だからほかのいきものに姿を変えているんですよ。出会ったら、ドラゴンは自分はドラゴンではないといいはるでしょう」とエドワードは答えました。「ええ!ぼく知らなかったよ!」とエイヴァンが興奮していると、葉っぱにくるまって眠っているネズミがそばにいました。「エドワード、エドワード見て!ぼくドラゴン見つけたよ!」そこにいるのは、まぎれもないネズミ。ネズミ自身も、自分はネズミと言いました。しかし、エイヴァンとエドワードは「隠さなくていいんだよ。きみはドラゴンだ」とネズミを問い詰めるのでした。

●小さなカタツムリのエイヴァンと、もっと小さいアリのエドワードの「冒険を探す、冒険」の物語です。旅の舞台は木の枝。真っすぐに伸びる木の枝をゆっくり進んでいきます。上記の“ドラゴン”の話の他にも、面白く、ちょっとかわいい冒険を経て、ついに木の枝の先に辿りつきます。そのとき、二人はどんなことを口にするのでしょうか。

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