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タイトル | キツネ山の夏休み |
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著者 | 富安 陽子 | |
出版社 | あかね書房 | |
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ひさしは夏休みの間、稲荷山のおばあちゃんのところですごすことになりました。稲荷山へ行くのは四年ぶりです。ひとりでいなかへ行く電車を待っていると、ひさしに話しかけてきた女の人がいました。稲荷山の近くに住む妹に、手紙をわたしてほしいと言うのです。 電車にのったひさしは、変な男の子に気がつきました。よれよれのランニングシャツ、するどくとがったあご、細い目……。 男の子はひさしに話しかけてきました。 ――たしかにひさしのおばあちゃんは松子という名前です。でもどうしてこの子が、おばあちゃんのことを「お松ちゃん」なんてよぶのでしょう。 そう言って男の子は、目を大きく見開きました。金色の目でした。そして、床にうつるその影法師は、人間というよりキツネみたいでした。 |