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> 天井うらのふしぎな友だち
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タイトル | 天井うらのふしぎな友だち |
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著者 | 柏葉 幸子 | |
出版社 | 講談社・子どもの文学傑作選 | |
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紅(べに)と了(りょう)の姉弟が引っ越した先は、日だまり村にある、昔ながらの日本家屋(かおく)。まわりは山にかこまれていて、うちの中には土間や梁(はり)がある。けれど、紅と了をおどろかせたのは、それだけじゃなかった。なんと、自分たちといっしょに引っ越してきて、天井うらにすみついてしまった人たちがいたのだ。 それは、はらまきをした変なおじさん・ゴフジョに、かんだかい声でおしゃれ好きなおばあさんのメリィさん。それだけじゃなくて、言葉をしゃべる白いアホウドリのジュピに、なんとオレンジ色のクラゲのような、まるっきり一昔まえの宇宙人そのものの形をした、ユリアンという生き物まで……! 紅と了のこんわくをよそに、すっかり紅たちの家に住みつくことを決めた、へんてこで時代おくれな4人組。彼らはどうやら、日だまり村の向こうにある山にかくされているという、つぼを守るためにやってきたらしい。 そのつぼには、人間たちがわすれさってしまった、夢の国へ行く乗り物がたくさん入っているのだという。 「夢の国?! すごい、行ってみたい!」 そんなことになってしまったら、大変だ。なんとか、こわれかかっているつぼを元にもどして、乗り物たちが飛び出すのをふせがなくてはいけない。 しかし、この4人組、紅と了には見えるのに、おとうさんとおかあさんには全く見えない。おまけに、紅たちの助けをかりないと何もできないのだという。紅と了は、とまどいながらも4人組の手助けをはじめるが、この4人組のマイペースぶりにふりまわされっぱなし! 【 はたして、つぼをもとにもどすことができるのか? 4人組はいったい、なにものなのでしょう? 天井うらにとつぜんやってきた、ふしぎなふしぎな友だちとの、とてもすてきな冒険物語です。読んだあとに、きっと、胸があったかくなることでしょう。友だちとケンカしたときに、ぜひ読んでみてください。(講談社・青い鳥文庫から、704円の廉価版も出ています。)】 |