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> 小さい魔女
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タイトル | 小さい魔女 |
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著者 | オトフリート・プロイスラー | |
出版社 | 学習研究社 | |
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むかしむかし、ひとりの小さい魔女がいました。年はたったの百二十七でしたがね。百二十七なんていえば、魔女のなかまでは、まだひよっこみたいなものなんです。 小さい魔女はカラスを一わもっていました。アブラクサスというカラスです。アブラクサスはめっぽうりこうなカラスで、なんだってしゃべりました。小さい魔女にとってはどんなことでも相談できる大切な話し相手でした。 まい日まい日、六時間ずつ、小さい魔女は、魔法のおけいこをしました。魔法というものは、そうかんたんにはできません。魔法の本を一ページ一ページとすっかりおぼえ、そこにでている問題を、ひとつでもごまかしてはいけないのです。いまは「雨ふらしのじゅつ」のれんしゅうです。でも、うまくいきません。 そこで、小さい魔女は、また雨をふらそうとやってみました。まず雲を空にのぼらせて、それをちかくにまねきよせ、 アブラクサスはキイキイ声をあげていいました。 小さい魔女の気がちっていたのにはわけがありました。今夜はワルプルギスの夜。ありとあらゆる魔女たちがブロッケン山にあつまっておどるのです。でも、小さい魔女はまだまだ小さすぎるといわれたのです。小さい魔女は決心しました。 「とっつかまるよ!」 【 楽しく読める本です。魔女というと「いじわるでこわい」というイメージをもっている人はいませんか。でも、この魔女はちがいます。よくへまをするなど、人間に似たところのある魔女です。ぜひ、一度読んでみてください。】 |