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5年生の今月の本 > 5年生におすすめの本
> チョコレート戦争
タイトル | チョコレート戦争 | |
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著者 | 大石 真 | |
出版社 | 理論社 | |
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みなさん、これは 「わたし」 がある小学校の先生をしている友人からきいた話です。それがあんまりおもしろかったので、「わたし」はさっそく本にまとめてみました。 ……S市というところにあるその町には、とても有名な洋菓子(ようがし)屋さんがありました。名前を 「金泉堂(きんせんどう)」 というその店でとくに有名なのは、ショートケーキやエクレールなどのフランス菓子です。どれも舌がとけそうなほどおいしいので、この町の人たちはみんな、「こんなうまい洋菓子は、東京だってめったに買えるもんじゃござんせん」 、そう言って 「金泉堂」 のことをじまんするのです。 さて、そんな「金泉堂」 のお菓子ですから、とうぜん子どもたちにも大人気です。子どもたちにとってここのお菓子をいくつ食べたかはじまんの種でしたし、 ただ、この洋菓子にもひとつだけ大きな欠点ありました。それはねだんがすばらしく高かったことです。そのおかげでめったに食べられない 「金泉堂」 のケーキは、いよいよ子どもたちのあこがれになるのでした。 さて、そんなある日のこと。熱をだした妹を元気づけようと 「金泉堂」 のシュークリームを買いにきた光一(こういち)と友だちの明(あきら)は、店の外のショーウインドーにかざってあるチョコレートの城に見とれていました。 「にげるんだ!」 金兵衛はいいました。 かってに犯人あつかいされた二人がどんな気持ちだったか、みなさんにも想像できることでしょう。でもこのままで終わる二人ではありません、光一にはある考えがひらめいていたのです……。 【 さてさて、町いちばんの人気洋菓子屋「金泉堂」 対、無実の子どもたち。それぞれの名誉(めいよ)をかけた 「チョコレート戦争」 がはじまります。さいごに勝つのは子どもたち?それとも大人たち? いっきに読めるたのしいお話です。】 |