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> おどる牛
タイトル | おどる牛 | |
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著者 | 川重 茂子 | |
出版社 | 文研出版 | |
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田んぼにまだ雪の残る、三月の寒い朝のことだ。予定日までまだ一月もある牛がお産をはじめた。「おれ」は、やっと産まれたその子牛を 「ハチ」と名づけ、かわいがっていた。牛のほかにも、「おれ」の家には、わけあって拾ってきたさまざまな動物たちが住んでいる。 「死にかけたもんばっかり連れて帰って、かなわんが。ねこの世話をする時間があったら、勉強をすることよ、勉強を。こっちは人間のくらしをささえるだけでたいへんなのに」 【 広島の山村(さんそん)を舞台にえがかれる、5年生の健太と動物たちの物語です。細々と農業を営む人たちの苦労や悲しみ、生命のいとおしさ、豊かさや便利さのかげにある経済性本位の世の中の不気味さが、実感をもって迫ってきます。ぜひ何度も読んで、心に刻(きざ)んでほしい1冊です。】 |