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6年生の今月の本


クローディアの秘密 タイトル クローディアの秘密
著者 カニグズバーグ
出版社 岩波書店
 

 きょうだいのいる子どもにとって、必ず生じるのが親の不公平なあつかいに対する不満でしょう。とくにクローディアは四人きょうだいの一番上で、あとはみんな男の子でしたから、いろいろ不公平な目にあいました。たとえば、弟たちは何もしないでいい時に、自分だけは皿洗い機から食器を出してテーブルに用意しなければならなかったりすることもその一つ。そんなクローディアが思いついたのは、家出でした。

 家出には資金が必要です。そこでクローディアは、弟の中で一番お金持ちのジェイミーに目をつけ、そして首尾よく仲間に引き入れることに成功しました。そしてある朝、ついに二人は家出を決行しました。行き先は、ニューヨークのメトロポリタン美術館。あの世界一大きな美術館です。この中に入ったまま、うまく守衛の目をかいくぐり泊まってしまおうという考えでした。参観者や守衛が帰ってしまうまで美術館のトイレに潜み、作戦は成功しました。

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