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6年生の今月の本


顔をなくした少年 タイトル 顔をなくした少年
著者 ルイス・サッカー
出版社 新風社
 

 デーヴィッドの幼なじみのスコットがいじめっ子のランディーたちのグループに入ってからというもの、デーヴィッドはいやいやながらランディーたちと行動をともにしていた。
 それなのに、
「きみはちょっとじゃまなんだよね。ロジャーやランディーとつき合いたいなら、“クール”でなくっちゃ」
 デーヴィッドはスコットにそう言い渡された。だから、魔女と噂されるかわいそうなひとり暮らしのおばあさんの蛇頭の杖を盗む計画にイヤイヤながら加わったのだ。
 ランディーは、おばあさんの家の居間には、だんなさんの顔が下がっていると言う。だから魔女だと。

 おばあさんから杖を盗み出した時、デーヴィッドはおばあさんから呪いの言葉を投げかけられた。
「おまえのドッペルゲンガーがおまえの魂を吸い上げてしまうだろう!」

 それからデーヴィッドのまわりでは次々と悪いことが起こった。デーヴィッド達がおばあさんにしたことと同じ事がデーヴィッドの身に起こるのだった。
 デーヴィッドはこれはおばあさんの呪いにちがいないと思うのだが、どうしようもなく、ただ呪いにおののくばかりだった。

【 デーヴィッドのように行儀が良いからこそ、クールでないといじめられる。そのような人たちの気持ちがわかる子は、皆さん、特に男子の中にも多いのではないでしょうか。
 顔をなくすとはどういうことなのか。呪いにもいじめっ子にも立ち向かわない者のところには顔は返ってきません。どうやって立ち向かうかともに考えてみましょう。】

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