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タイトル | イクバルの闘い | |
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著者 | フランチェスコ・ダダモ | |
出版社 | 鈴木出版 | |
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10歳のファティマはパキスタンのじゅうたん工房で働いていた。 このじゅうたん工房ではちいさな子たちばかりが働かされていた。その中には足首を鎖で織機につながれている子もいた。そして、脱走しようとしたり、じゅうたん工房のご主人さまに逆らったりなどしたら「お墓」と呼ばれる地下室へ閉じ込められるのだった。 ファティマはご主人さまに逆らうことなく、これまで「お墓」に閉じ込められることもなく、3年間このじゅうたん工房で働いていた。それは、まじめに働いていけば家族の借金を返し終わって家に帰れると信じていたからだった。 しかし、ある日じゅうたん工房につれてこられたイクバルという少年は、「借金がなくなることはないんだ」と言った。それはみんなの希望を打ち砕く一言だった。じゅうたん工房の子たちはイクバルを避けるようになってしまった。 だが、イクバルが自由をつかむためにじゅうたん工房の主人に逆らったことをきっかけに、みんなはいままで絶対に語ることがなかった未来への希望をイクバルを中心にして語り始めるのだった。 【 この物語の主人公、イクバル・マシーは実際にいた少年です。 |