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6年生の今月の本


ぼくとルークの一週間と一日 タイトル ぼくとルークの一週間と一日
著者 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
出版社 東京創元社
 

 たいていの男の子とちがって、デイヴィットは夏休みがいやでたまらなかった。両親が死んで、引きとられた先の大おじ一家は、なにかにつけ「面倒をみてもらえることに感謝しろ」 と、恩着せがましくデイヴィットにせまるのだ。大おじのバーナードをはじめ、その息子の奥さんから家政婦のミセス・サースクにいたるまで、デイヴィットは一家にとってのやっかい者でしかなかった。

  ある日のこと、ついに不満が爆発したデイヴィットは、大おじ一家に呪いをかけようとする。といっても気の利いた呪文など知るはずもない。思いつくまま、でたらめな言葉を唱(とな)えただけだったが、なんとそれが大当たり――! 地面が揺れ、塀が崩れ……そしてなぞの少年、ルークが現れたのだった。

 ルークと出会ってから、デイヴィットの生活は一変する。火事は起きるし、あやしげなやつらはうろうろするし、とにかく毎日が驚きの連続なのだ。いったいルークって何者?

【 スタジオジブリの映画『ハウルの動く城』で一躍有名になった作者が、北欧の伝説を上手に取り入れながら、少年の友情と冒険をえがいた初期の作品です。
 初めは意地悪に思えた登場人物が、実はそうではないとわかったり、お上品な親戚(しんせき)たちが、かげで悪事をはたらいていたり……。「ひとは見かけどおりではない」という作者のメッセージが伝わるお話です。】

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