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> エスターハージー王子の冒険
タイトル | エスターハージー王子の冒険 | |
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著者 | イレーネ・ディーシェ&ハンス・マグヌス ・エンツェンスベルガー |
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出版社 | 評論社 | |
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エスターハージー家は、オーストリアでは有名なウサギの貴族でした。先祖代々、子沢山(こだくさん)で知られた家系で、すでに二百年前には、国で一番の大家族だと言われていました。 そのエスターハージー家の本家の当主は、エスターハージー伯爵といいました。エスターハージー伯爵は、ある日、孫たちを靴屋に連れて行って、ひどくおどろきました。それは、孫たちはもうすぐ大人になるというのに、ふつうのベビー靴では大きすぎたからです。 彼の孫たちが小さいのは、足のサイズだけではなく、からだ全体でした。生まれてくる子ウサギたちが、以前と比べてあきらかに小さくなっていたのです。 伯爵は、本家の家族全員を居間に集めて、言いました。 男の孫は、みんな、よその土地で、大きなお嫁さんを見つけるのだと。 孫たちは、列車でいろいろな土地に送られるのでした。そして、エスターハージー王子はベルリンへ送られました。 【 ベルリンの壁があったころのドイツを舞台にした物語で、ミヒャエル・ゾーヴァのリアルで楽しい挿絵がそれを彩ります。 ふりがななどのついてない、いろいろと考えさせられる高学年向けの絵本です。】 |