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6年生の今月の本


エスターハージー王子の冒険 タイトル エスターハージー王子の冒険
著者 イレーネ・ディーシェ&ハンス・マグヌス
・エンツェンスベルガー
出版社 評論社
 

 エスターハージー家は、オーストリアでは有名なウサギの貴族でした。先祖代々、子沢山(こだくさん)で知られた家系で、すでに二百年前には、国で一番の大家族だと言われていました。

 そのエスターハージー家の本家の当主は、エスターハージー伯爵といいました。エスターハージー伯爵は、ある日、孫たちを靴屋に連れて行って、ひどくおどろきました。それは、孫たちはもうすぐ大人になるというのに、ふつうのベビー靴では大きすぎたからです。

 彼の孫たちが小さいのは、足のサイズだけではなく、からだ全体でした。生まれてくる子ウサギたちが、以前と比べてあきらかに小さくなっていたのです。

 伯爵は、本家の家族全員を居間に集めて、言いました。

 男の孫は、みんな、よその土地で、大きなお嫁さんを見つけるのだと。

 孫たちは、列車でいろいろな土地に送られるのでした。そして、エスターハージー王子はベルリンへ送られました。

【 ベルリンの壁があったころのドイツを舞台にした物語で、ミヒャエル・ゾーヴァのリアルで楽しい挿絵がそれを彩ります。

 ふりがななどのついてない、いろいろと考えさせられる高学年向けの絵本です。】

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