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タイトル | ぼくがバイオリンを弾く理由 | |
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著者 | 西村 すぐり | |
出版社 | ポプラ社 | |
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カイトは神戸にバイオリン留学をしている小学五年生の男の子。 広島の両親のもとをはなれて一年とすこしたつ。 今日はカイトの出場する初めてのコンクール。なのに、いつまで待っても両親は来ない。 コンクールには優秀なジュニア奏者があつまっていたが、その中の優勝候補者とささやかれる森堂ツバサの演奏にカイトはひきこまれた。あれが先生がいわれた華やかな演奏なんだと思った。 ツバサにつづいて、カイトの師事している一宮先生の門下生のモネが演奏した。カイトは大きな身振りでバイオリンを弾くモネの演奏を森堂さんのものまねのように感じ、とちゅうで見ていられなくなった。自分が同じように髪をみだして演奏する姿を想像するだけで、いやな気分になった。 自分の演奏への疑問。そして、コンクールに来なかった両親。コンクール本選への落選。 混乱するカイトの前に差し出された一枚の楽譜をきっかけに、カイトは自分の音楽への姿勢を見つめ直すのだった。 【 広島を舞台とした作品で、これはどこのことかなと思いをめぐらすことができる分、私たちはより深くこの作品に浸ることができるでしょう。スカイエマ先生のクールなイラストも大変すてきです。】 |