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> 朝霧の立つ川
タイトル | 朝霧の立つ川 | |
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著者 | 高橋 秀雄 | |
出版社 | 岩崎書店 | |
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家が貧しいため、友だちづき合いにもどこか遠慮し、また、共働きの両親の代わりになって弟たちの面倒をしっかり見なければと、気を張って生きるミチエ。 弟たちはまだ幼く、そんなミチエの苦労も知らず、母親から毎日渡される十円で茶店でくじ引きをすることだけを楽しみに日々を送っていた。 食べるものも支払いを待ってもらっているような日々の中、福俵さまというお祭りが近づいてきた。神輿をかついだ男たちと神主姿の一人が家々をまわってお賽銭を集めるのだ。 学校ではいくらお賽銭(さいせん)をあげたかどうかが話題になっていた。去年、母親は福俵さまに二十円しか出さなかったが、お賽銭の金額がわかると神主姿の男はあからさまに馬鹿にしたような態度を母親にとった。 そんなお祭りでも村で暮らしていくためにはお賽銭を出さなければならない。ミチエは両親に苦労をかけずにその二十円を工面するために、弟たちが唯一の楽しみにしているくじ引きをやめさせようかどうしようかと真剣に悩むのだった。 【 かしこいミチエは、とある名案を思いつきます。この福俵さまのお話以外に、ミチエが流れるようにテンポよく勉強の面白さに気づくお話が載っています。爽快なラストも心地よい物語です。】 |