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> 花になった子どもたち
タイトル | 花になった子どもたち | |
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著者 | ジャネット・テーラー・ライル | |
出版社 | 福音館書店 | |
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母さんが亡くなってしまったので、オリヴィアとネリーの姉妹は夏休みの間、ミンティーおばさんの家に預けられることになりました。 ですが、ミンティーおばさんは大変年をとっていて、とても子どもの面倒をみられる状態ではありませんでした。昔は小説の舞台になったといわれる家の庭を美しく手入れし、園芸家としても名の知られたおばさんだったのに、今では庭は雑草だらけでした。 それでもミンティーおばさんはオリヴィアたちが楽しく過ごせるように、クッキーを出してくれたり、いろいろと気を使ってくれました。ところが、オリヴィアの妹、ネリーは大変なかんしゃくもちで、ちょっとでも自分の決めた決まりごとにそわないことがあれば、すさまじい勢いで泣きさけぶような子どもでした。その決まり事というのが、「階段は後ろむきでのぼったりおりたりする」とか、「着がえをするときは靴下からはかなければならない」といった、ふうがわりなものでした。その上、そんなきまりは星の数ほどあったのです。 オリヴィアはミンティーおばさんがネリーのきげんをそこねないように気をつけていましたが、どうしようもありませんでした。ミンティーおばさんは一週間の間大変な思いをして姉妹のめんどうを見ることになりました。 ある朝、ミンティーおばさんは「貴婦人の上靴」を探してほしいと姉妹にたのみました。オリヴィアはたくさんの本を読んでいたので、それが花の名前だと知っていました。三人は草がぼうぼうにしげった庭に立ち入り、貴婦人の上靴を探しました。すると、ミンティーおばさんが庭の土の中から青いきれいなティーカップを見つけたのです。長い間土に埋もれていたというのに、そのカップはどこも割れてはいませんでした。 そして、間もなく、オリヴィアもミンティーおばさんの見つけたティーカップの出てくる物語の本をミンティーおばさんの家の本棚から見つけました。しかもそれは、ミンティーおばさんの家の庭を題材にした小説だったのです。 いっぽうで、ネリーはティーカップ探しに夢中になり、毎日のように庭を掘りかえしはじめました。 【 おとなに対して冷静な目を向けるオリヴィアと、わがままでかんしゃく持ちだが一度決めたらやりとおそうとするネリーの二人の姉妹が庭の秘密を解き明かしたときにあらわれるものとはなんなのでしょうか。いろいろと想像がふくらむ物語です。】 |