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6年生の今月の本 > 6年生におすすめの本
> ウィッティントン
タイトル | ウィッティントン | |
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著者 | アラン・アームストロング | |
出版社 | さえら書房 | |
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どこからともなくやってきた猫、ウィッティントンは、とある家畜小屋に住みつくことにした。そこには、バーニーというおじいさんがつれてきた動物たちがたくさんいた。カモや馬、ニワトリたちやチャボ、そして、ニワトリをねらうドブネズミたちもいた。 バーニーの孫の、動物の言葉がわかる人間の子ども、ベンとアビーはこの小屋に毎日のように遊びに来ていた。 このベンとアビーは祖父のバーニーと祖母のマリオンと暮らしていたのだが、ベンは小学生なのに文字を読むことができない子どもだった。このままでは、次の学年から祖父母の元を離れて特別な学校に行かなければならなくなりそうだった。そこで、納屋の動物たちはベンに文字を読ませようとやっきになった。 姉のアビーはもちろんのこと、カモの「女将(おかみ)」までもがベンの読み書きの勉強を手伝った。 猫のウィッティントンは読み書きの勉強の手伝いはしなかったが、ベンの勉強の合間に、おばあさんに文字をならったという自分の先祖の飼い主の人間、ウィッティントンの物語をベンに聞かせてやった。それは、猫のおかげで大金持ちになった少年の物語だった。 その話に、ベンもアビーも、家畜小屋の動物たちも、ドブネズミでさえも耳をかたむけた。 【 猫のウィッティントンが語る、自分の先祖の飼い主である人間のウィッティントンのロマンチックなお話は、イギリスの有名な昔話が元になっています。元の昔話は岩波文庫の『イギリス民話集』にも載っていますので、興味のある人は読んでみてくださいね。このウィッティントンという人は、ロンドン市長に何度も選ばれた実在の人物だったのですが、猫のおかげでお金持ちになったという昔話がいつしか本当の話と信じられるようになって、彼の肖像画には猫が一緒に描かれるようになりました。】 |