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タイトル | ハロウィーンの魔法 | |
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著者 | ルーマ・ゴッデン | |
出版社 | 偕成社 | |
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セリーナとマフェットのラッセル姉妹(しまい)は、きょうだいでも全然タイプが違(ちが)っていました。姉のマフェットは、静かで落ち着いていて、スマートで、勉強もスポーツもできる非の打ち所のない優等生。一方、妹のセリーヌはずんぐりむっくりで、何をやってもへまばかりしている女の子でした。 ラッセル姉妹の夢は、ポニーを手に入れることでした。そのためにポニー専用の貯金箱をつくり、必死で働くのですが、小遣(こづか)いをためた程度のお金では、とうてい足りません。ところがある日、大変な幸運が二人にやってきました。去年の春になくなったエミリー大叔母(おおおば)さんが、家族全員に百ポンドずつ遺産(いさん)をくれたのです。とうとうポニーが自分たちのものになるのです。ところが、セリーヌはマフェットと同じ金額を払(はら)っていながら、お父さんのアドバイスを無視(むし)してしまったために、とんでもないポニーを手に入れることになってしまいます。自分に似た、ずんぐりした小さなポニーを選んだために……。 物語の本当の始まりはこれから。ハギスは、飼い主のいうことをちっとも聞かないポニーでした。しかし、セリーヌにとっては、大切な大切な愛馬。その愛馬ハギスがセリーヌの言うことを聞かず、マックじいさんの農場に入り込(こ)んだことからすばらしい出来事が始まります。村で評判のがんこ者のマックじいさんは、初め、セリーヌをけぎらいし、追い払おうとするのですが、ハギスが勝手にマックじいさんの農場に入り込んでしまうのです。やがて、マックじいさんとセリーヌとの間には不思議な絆(きずな)のようなものが生まれてきます。そして、いくつかの事件を経て、がんこでかたくななマックじいさんに大きな変化が起こります。スコットランドの田舎(いなか)を背景にした、心温まる物語です。 【 かなり読みごたえのある、「読書家」の少年少女向けの本。特に女の子にお勧(すす)めです。ダメな子と言われている子だって、本当はすばらしいところがたくさんある。それを教えてくれる本です。各校舎に貸し出し用図書として備えています。是非一度読んでみてください。】 |