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6年生の今月の本


いのちの食べかた タイトル いのちの食べかた
著者 森 達也
出版社 理論社
 

 昨日の夕食は何だった? カレーライス? それともハンバーグ?

 夕食、給食、外食、いろんな場所でいろんな食事をする機会があったときに、料理のひとつひとつをじっと観察してほしい。なんのために見つめるのかって? 肉を探してほしいんだ。

 ほとんどの人が肉やその加工品を食べているけれど、牛や豚は魚のように丸ごと売っていることはない。ぼくらが見るのは白い発泡スチロールのパックに入れられたお肉だけ。生きていた牛や豚は牧場や飼育小屋にいるけれど、パックに入れられるまでの間を、ぼくたちは知らない。毎日食べている肉なのに、どうやってできるかを知らないんだ。

 知らなくてもかまわない? かわいそうだから知りたくない?

 知るかどうかは、もちろん君の自由。

 でも、少なくとも何が大切で何がどうでもよいかの判断は、知ってから初めてできる。知らなければその判断もできない。

【 牧畜の歴史から差別の話、屠畜場(とちくじょう)の話。そしてマスメディアの話と命の大切さ。ものすごく範囲の広いお話を分かりやすい言葉であつかっています。中学生向けに書かれたシリーズの中の一冊ですが、十分小学生からでも読むことができます。】

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