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6年生の今月の本


フェリックスとお金の秘密 タイトル フェリックスとお金の秘密
著者 ニコラウス・ピーパー
出版社 徳間書店
 

「金持ちになってやる」
 フェリックス・ブルームは決心した。フェリックスは十二歳だったが、十二歳の男の子だって、自力で金持ちになれないとはかぎらない。ぼくもそろそろ始めるべきときだってことだ。

 はじまりは、パパとママが「今年は夏の旅行は、なし」といったこと。お金がないからだそうだ。

 フェリックスは自分の両親は「まずまず合格」の部類だと思っていた。だけど、ひとつだけ、ひどい欠点がある。お金のことでしょっちゅうけんかするってことだ。お金のせいで両親が口げんかしない日なんて、一日もなかった。

 フェリックスは自分の部屋に戻ると、くつ箱にためておいたおこづかいを出してみた。パパはくつ箱にこづかいを入れておいたりするな、といつもいい、「お金を働かせるためには、貯金しないといけない」という。預金をすれば利息がついてお金が増えるし、たとえうちがどろぼうにはいられてもお金は無事なんだから、というのだ。

 フェリックスは、預金通帳のことはよくわからなかったが、「お金を働かせろ」という言葉が、頭から離れなかった。

 次の日、フェリックスはパパに頼んで、自分の預金通帳を作ってもらうことにした。

【 受験が終わったら、中学の入学前にこの本で経済の勉強をしてみませんか。
 「お金を働かせる」という言葉は、大人向けの投資の本にも出てきますが、本書は投資を勧めるものではありません。ドイツの新聞社の経済部長も務めたニコラウス・ピーパーが自分の十二歳の息子にお金の仕組みをわかりやすく教えるために書いた本です。貸借対照表や損益計算書、会社法、株の取引、先物取引まで扱い、かつ、冒険と謎解きも含んだ一冊。経済のことがよくわからない大人の方にも十分お勧めできる本です。 】

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