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> ぼくんちのテディベア騒動
タイトル | ぼくんちのテディベア騒動 | |
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著者 | クリス・ダレーシー | |
出版社 | 徳間書店 | |
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お母さんへの誕生日プレゼントを探していたぼくは、寄付された不用品を売るチャリティーショップで古いテディベア(クマのぬいぐるみ)にとてもひきつけられた。いろいろなできごとを見てきたクマ、という感じがしたんだ。 値段を聞くと五十ペンスくらい。でも、お店の人は、EU(欧州連合)が安全だと保障したラベルが付いていないので、このテディベアを今すぐ捨てるっていうんだ。ぼくがこのテディベアを買った後、ちっちゃな子にこのテディベアをあげて、その子がテディベアの目をのどにつまらせたとしたら、お店の人の罪になってしまうからだ。 ぼくは、お店に五十ペンスを寄付してお店を出た。そして、お店の人がそのテディベアを捨てるのを待った。あんのじょうお店の人はお店を閉めた後、店の裏のごみ箱にテディベアを捨てて帰って行った。ぼくはこっそりそのごみ箱からテディベアを取って、家に持って帰った。 ぼくは、勝手に拾ってきたことは内緒にして、母さんにそのテディベアを見せた。すると、母さんは高いテディベアなんじゃないかと言った。とてもいい細工がほどこしてあったからだ。 ちょうどその週に、ぼくの通っている中学校のイベントにアンティークの鑑定士がやってくることになっていた。さっそくぼくは、そのテディベアをその鑑定士に見てもらうことにした。 ぼくのテディベアを見た鑑定士は目の色を変えた。そして、どこかへ電話すると、しつこくぼくからテディベアを買い上げようとした。 【 勝手に拾ってきてしまったテディベアはどうも高いもののようです。拾ってきたものを売ってしまっていいのでしょうか? ぼくは売りたくないのですが、やむにやまれぬ状況になってしまったら……。】 |