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6年生の今月の本


カレジの決断 タイトル カレジの決断
著者 アイビーン・ワイマン
出版社 偕成社
 

 アメリカにはアーミッシュという、昔ながらの生活を続けている人がいます。

 テレビもなければ電話もない。決められた服装で、決められた仕事をする。男は農作業、女は家事にだけ従事すればいい。だから余計な知識をつける学校には八年間しか通わなくて良い。

 カレジはそんなアーミッシュのとある一家の長女として生まれた十四歳の女の子。

 カレジは料理もお裁縫も苦手。何か疑問があれば解決せずにはいられない性格の読書の大好きな女の子でした。

 そして、カレジは、一番下の弟ジェイソンを大変可愛がっていました。ジェイソンは脊椎(せきつい)の病気で、歩くこともできない弱い子でした。カレジの両親はジェイソンの病気は神のおぼしめしだといって、ジェイソンがせっかく歩けるようになったのに、その後どんなに具合が悪くなっても医者に見せようとはしませんでした。

 そんな生き方のすべてを神さまにゆだねてしまう両親の態度を通して、カレジはだんだんアーミッシュの生活に疑問をいだいていくようになるのでした。

【 余計なものを持たず、農業に従事し、必要な物は自分で作り、自然と一体になって暮らすアーミッシュの生き方は、心地よいと思う人も多いでしょう。自然にそって生きるのか、それとも文明を利用し、すべて自分で決めて行動していく自由がいいのか。現代社会に疑問を投げかけてくる物語です。】

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