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> フォスターさんの郵便配達
タイトル | フォスターさんの郵便配達 | |
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著者 | エリアセル・カンシーノ | |
出版社 | 偕成社 | |
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少年ペリーコの暮らすスペインの海辺の村には、二人の変わった人物がいた。 一人はイギリス人のロバート・フォスター。もう一人は村はずれの松林の中に建てたそまつな小屋に暮らす、どこの国の人かもわからないイスマイル。ペリーコはイスマイルのところへときどき遊びに行っていたが、警部エフレンは身分証明書も持たないイスマイルを特にあやしい人物だと思い、ずっと目をつけていた。 ペリーコはある日、海辺で写真を撮っているフォスターさんに出会い、仲良くなった。そして、郵便局に届いたフォスターさんあての外国からの新聞や郵便物を、フォスターさんの代わりに取りに行く仕事をひき受けることになった。 ペリーコはフォスターさんの郵便配達人になったのがうれしくて、うきうきしながら帰った。ところが、その日は、父さんからあずかった千ペセタで、漁船の操業許可証のお金を払わなければならない日だった。この許可証がなければ一年ペリーコの父さんは漁ができない。家に帰って、父さんに操業許可証のことを聞かれ、あわててペリーコは父さんからあずかったお金を探したが、どこかに落としてきたようだった。 お金を見つけることができなかったペリーコは、宝くじをあててお金持ちになったという、ポルトガル兄弟の船から千ペセタ盗んで漁船の操業許可証のお金を支払うことにした。 そのせいで、イスマイルが疑われてしまうこともしらずに……。 【 ペリーコが盗んだお金のことで、イスマイルが警察から疑われることになってしまいました。イスマイルはペリーコがお金を盗む前から、村のみんなに疑われ、死刑になるような人物だとうわさされていました。その噂は本当なのでしょうか。ペリーコは真実とは何かについて考え、自分の意見を持つことに気づきます。】 |