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タイトル | ビッビ・ボッケンのふしぎ図書館 | |
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著者 | ヨースタイン・ゴルデル、 クラウス・ハーゲルップ |
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出版社 | 日本放送出版協会 | |
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ニルスが本屋でいとこのベーリットと文通するためのレターブックを買おうとしたとき、へんなおばさんがニルスに話しかけてきた。そのおばさんは、先日、ニルスとベーリットが山小屋のゲストブックに書き込んだ詩を、二人の肩越しにのぞきこんできた人だった。しかも、そのおばさんは、さっきまで本屋の中でよだれをたらしながら本をながめていた。 そのおばさんはニルスにそのレターブックを買ってくれるという。ニルスはとても気味が悪く思ったが、おばさんにすごくこわい目でにらまれたのでことわりきれなかった。 ニルスはさっそくその話をレターブックに書き込んで、ベーリットに送った。 ベーリットはすぐ返事を返してきた。なんと、その気味の悪いおばさんがベーリットの引っ越し先の家の近所に住んでいるというのだ。 おばさんの名前は、ビッビ・ボッケン。以前オスロの大きな図書館で書誌学者をしていたそうだ。そして、今も本をたくさん買いあさっているという。しかし、ベーリットがビッビ・ボッケンの家の中に忍びこんでみたところ、本は家の中に一冊も見当たらなかった。本を見ながらよだれをたらしていたビッビ。ひょっとして、ビッビは本を食べて生きているのだろうか。 ニルスも独自にビッビ・ボッケンについて調査しはじめた。そして、ボッケン商会という肉切り包丁輸入業者の名前を見かけて推理した。首都のオスロから突然田舎町に引っ越してくるなんて、実はビッビ・ボッケンは殺人鬼ではないだろうか。きっと、ボッケンという名前自体が偽名なのだ。ニルスは、その推理を学校の宿題として提出し、ベーリットにもコピーを書き送った。 その推理があたっているかどうかは分からなかったが、しばらくすると、今度は、怪しげな男がニルスに近づいてきた。男は、突如、ナイフが突き刺さって血をしたたらせている本の絵がかかれたビデオをニルスに差し出し、ニルスのレターブックと取り換えようと交渉してきたのだ。そのビデオのタイトルは『図書館の怪人』。 一度は逃げおおせたニルスだったが、今度は旅行先のローマでその男に出会った。男は今度は力づくでニルスのレターブックを奪おうとしてきた。 【 ビッビ・ボッケンは何者でしょうか。殺人鬼? それとも本を食べている変人? 真面目なベーリットと想像力豊かなニルスの推理が文通という形でつづられる物語。ノルウェーの図書年を記念して、ノルウェー全土の小学六年生に配布されるために書かれた本についての物語。】 |