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タイトル | この世のおわり | |
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著者 | ラウラ・ガジェゴ・ガルシア | |
出版社 | 偕成社 | |
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紀元(西暦)九九七年、中世ヨーロッパ。 フランスの若い修道士ミシェルは<黄金の都市>と呼ばれている場所を探していた。 ミシェルは数日前、修道院で黙示録(もくしろく)の写本をしていた時、偶然(ぐうぜん)本の中にはさまっていた何枚の羊皮紙(ようひし)を見つけた。そこには、四十年前に亡くなった隠者(いんじゃ)が記した予言が書かれていた。 ミシェルはその予言書を調べてみた。すると、驚いたことに、予言されていたことのうち、隠者が亡くなってミシェルが羊皮紙を発見するまでの間の出来事がいくつもあたっていたのだ。そして、恐ろしいことに、その羊皮紙にはこれから来る紀元一〇〇〇年にこの世はおわると書かれていた。 この世のおわりを阻止するためには、三つの胸飾り、<過去の時間軸>、<現在の時間軸>、<未来の時間軸>を集め、<時をつかさどる霊>を呼びだしてお祈りすればよいとも予言には記されていた。 そのうちの一つの胸飾りが、<黄金の都市>にあるというのだ。 ミシェルはとある村で出会った、吟遊詩人のマティウスという青年に、<黄金の都市>のことを知らないか、と話しかけた。吟遊詩人という職業の人たちは、世の中をあちこち旅してまわっており、たくさんの物語を知っているからだ。 ミシェルは、この世のおわりが来ることまでマティウスに語った。マティウスは半信半疑でミシェルの話を聞いていたが、<黄金の都市>とはアーヘンという都市ではないかと教えてくれた。 この村からであれば三、四か月。ミシェルの足取りであれば五か月ぐらいかかるだろうともマティウスは教えてくれた。 ミシェルはさっそくアーヘンへ向かおうとしたが。アーヘンとは全く違う方向へ進んでいた。それに気づいたマティウスはミシェルをアーヘンへ連れていってやることにした。 【 マティウスとともに、何か月もかけヨーロッパをめぐり時間軸を集める間に、ミシェルは貧困や病気にあえぐ人々や、農民を襲(おそ)って略奪(りゃくだつ)する騎士たちの姿を見ることになります。だから、そんな世界は滅びた方がいいというマティウス。それでもミシェルのこの世のおわりを阻止しようとする気持ちは変わりませんでした。それはなぜなのでしょうか。】 |