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タイトル | 紙コップのオリオン | |
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著者 | 市川 朔久子(作) | |
出版社 | 講談社 | |
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中学2年生の論理(ろんり)は、小学2年生の妹とおかあさん、そして血のつながらないおとうさんの四人家族です。ある日、論理が学校から帰ると、置手紙を一枚残して、おかあさんがいなくなってしまいました。しばらくしておかあさんから連絡があり、趣味のカメラをもって撮影の旅にでて、いつ帰るかわからないというのです。これまでおかあさんに頼りっきりだったごはんや掃除を、三人でやっていかなくてはならなくなりました。 ●論理は、初めは記念行事の実行委員なんてめんどうだと思っていました。しかし、キャンドルナイトに向けて準備を進めていく中で、「成功させたい」「みんなをうまくまとめたい」という思いが心に湧いてきます。また、同じ実行委員になった元気、白(ましろ)、大和との距離感が少しずつ近くなっていく様子にページをついついめくってしまうでしょう。登場人物が少ない分、それぞれの心の変化が読み取りやすいお話です。ラストのキャンドルナイト当日の場面では、「キャンドルナイトが成功してほしい」と読んでいる側も応援してしまうほど、引き込まれるでしょう。 |