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6年生の今月の本


ファンタジーのDNA タイトル ファンタジーのDNA
著者 荻原 規子
出版社 理論社
 

 国語の教科書に関しては、配布された四月にぜんぶ読んでしまう子どもだった。高校までずっとそれを続けた。読めと言われないが読みたいから読む、それだけが、わたしの読書となるものだった。しかし、教科書の中にくり返し読みたい文章は多くなかったので、あと一年間はずーっと退屈だった。
 ふり返ってみると、わたしは、読書習慣をことさら学校で学ばせる必要のない子どもだったが、本を読んでみたいと思うと抑制ができない困難はあった。
 朝の十分間読書がどうも身になじまないのは、そのせいだ。もしも教室で十分間読書をさせられたら、授業が始まろうとわたしは、最後のページまでやめられないに決まっている。
(Ⅱアニメと児童文学と より)

●この本は、荻原規子さんのエッセイです。荻原さんといえば、日本を代表するファンタジー作家です。「空色勾玉」「白鳥異伝」「薄紅天女」の勾玉シリーズはご存知のかたも多いでしょう。また、「西の善き魔女」シリーズはコミック化され、アニメ化もされています。私たちは物語を読む側で、本の中にくり広げられる世界に引き込まれ、魅了されるばかりですが、今回は、物語を書く人に視線を向けてみませんか?「物語を生み出す人って、どんな読書生活を送ってきたのだろう?」のぞき見してみよう!という気軽な気持ちで読んでみてください。

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