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> 冒険者たち ガンバと十五ひきの仲間
タイトル | 冒険者たち ガンバと十五ひきの仲間 | |
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著者 | 斎藤 惇夫 | |
出版社 | 岩波書店 | |
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ドブネズミのガンバは、台所の床下の貯蔵穴に住んでいました。自分で工夫した安全な住みかと十分な食料に恵まれていながら、これといって冒険をしたことがないガンバには、食後のゆったりした時間に考えることがありません。 昔の仲間であるマンプクが、そんなガンバをたずねてきたのは、ある蒸し暑い雨の夜でした。 マンプクのやつ、食べ物がめあてだな――そうガンバは思いましたが、ともかくいっしょに行ってみることにします。港に知り合いのないガンバたちは、途中たまたま言葉をかわしただけの、ガクシャというネズミのグループにまぎれこみました。酒の飲み比べ、踊り比べ、すもうなどをするうち、だんだん打ち解けてきた船乗りネズミたちは、ガンバを海での冒険にさそいます。ガンバが断って家に帰ろうとしたその時、血だらけになった一匹のネズミがみんなに助けを求めてきました。 |