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6年生の今月の本


楽隊のうさぎ タイトル 楽隊のうさぎ
著者 中沢 けい
出版社 新潮社
 

 中学生になった克久(かつひさ)は、学校の下足箱の前でいきなり吹奏楽部にさそわれた。小学生の時からいじめられっこだった克久は、学校にいる時間はできるだけ短くしたいと思っていた。それなのに、「練習、練習」で学校にいる時間がとにかく長い吹奏楽部に入部を決めてしまった。藤尾(ふじお)さんがたたく、ティンパニの音にひかれたからだ。

  パーカッションを担当することになった克久。同じパーカッション担当になった祥子(しょうこ)と一緒に、藤尾さんに教わりながら基礎練習を始めた。先輩や友人たちと力を合わせ、全国大会を目指して練習する毎日。中学生になってからもあいかわらず子どもあつかいする母親との関係も、徐々に変わっていく。そんな中で、克久は少しずつ、ブラスバンドにのめりこんでいった――。

【 おくびょう者の克久が、最後にはティンパニの前で堂々と仁王立ちできるまでに成長します。いろいろな音楽が作品の中に登場しますが、本当に音が聞こえてくるようです。ちょっと難しい文章かもしれませんが、ぜひ読んでみてください。】

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