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タイトル | ムーミン谷の仲間たち | |
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著者 | トーベ・ヤンソン | |
出版社 | 講談社 | |
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ある日、ムーミントロールは赤っ茶けた池で小さいりゅうをつかまえました。池の底にいる小さい虫をつかまえようと思っていたところに、まるっきりちがったへんなものがガラスびんの中にはいっていたのです。りゅうはマッチ箱ほどの大きさでしたが、金魚のひれのようにうつくしい、すきとおったはねをもち、すばらしい色をしていました。(どうしたらこのりゅうに、ぼくをすきにならせることができるかしら。)いつでも自分を愛(あい)してくれる小さい動物をかいたがっていたムーミントロールは、おおよろこびでびんを家にもって帰りました。 ムーミントロールには、このりゅうをまっさきに見せたい人がいました。それは一番の友だちのスナフキンです。そして、スナフキンにりゅうを見せてみると、りゅうはスナフキンのところへとんでいって、そのかたにとまりました。「なんておかしなやつだろう。こいつはからだじゅう熱くなってるぜ。どうしたんだろうね。」 スナフキンはびっくりしていいました。 「きみがすきだからさ。」 と、ムーミントロールはいいました。 りゅうはスナフキンをのぞいたすべての人間に、かみつきました。 「あんたとあんたのりゅうときたら!」 りゅうのせいで手をひどくやけどしたミイは、ムーミントロールにむかってさけびました。「でも、あんたのせいじゃないわね。これはスナフキンのせいよ。このりゅうがすいているのは、スナフキンだけだもの。」 ちょっとした沈黙(ちんもく)がその場におとずれました。そしてムーミントロールは、りゅうを外ににがしてしまいます。 【 ムーミントロールはりゅうのことが大すきなのに、りゅうはスナフキンのことが大すきなのです。このあと、ムーミントロールとスナフキンの関係はどうなってしまうのでしょうか? あなたがスナフキンだったらどうしますか?】 |