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ぼく、ママのおなかにいたいの…|6年生|小学生のための読書案内|家庭学習研究社

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6年生の今月の本


ぼく、ママのおなかにいたいの… タイトル ぼく、ママのおなかにいたいの…
著者 ジュゼッペ・ペデリアーリ
出版社 くもん出版
 

 「あたし、もうすぐおねえちゃんになるんだ」

  赤ちゃんは七月のはじめに生まれるはずだった。生まれたら、家族そろって――パパとママ、そしておねえちゃんになったフランチェスカと――田舎でひと夏を過ごすことになっていた。

  ところが、予定日をすぎても赤ちゃんは生まれてこない。フランチェスカはイライラした。海辺で遊ぶために、もうずいぶんまえからしっかリュックの用意までしていたのに……。
待っても、待っても、生まれない。十人の産婦人科のお医者さんや外国の教授が必死になって考えたが、さっぱり原因が分からない。

  ある日、ママは声にだして赤ちゃんにきいてみた。

「あなたは、どうしてこの世に出てきたくないの?」

すると、赤ちゃんはママの頭の中に答えてきた。

『こんな世界はいやだからさ』

 フランチェスカは考えた。

「この世界に学校があることに気づいたのよ。だから生まれてきたくないんだわ。そうにきまってる」

  フランチェスカは弟をどうやって説得しようかと、ボーイフレンドのディエゴと相談するのだった。

 ボーイフレンドのディエゴだけでなく、近所に住んでいる魔女、エンジニアのおじさん、みんながフランチェスカに協力しようとしてくれますが……。

【 赤ちゃんがいやだと思うこの世界の姿は、実は現実世界のどこかでみられるかもしれない姿です。こんなふうに「生まれたくないって言う赤ちゃん」が出てこないような世界にするにはどうしたらよいか、お友達やおうちの人と話しあってみましょう。】

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