トップページ > 読書案内 >  6年生の今月の本 > 6年生におすすめの本
 > ぼくたちは国境の森でであった

6年生の今月の本


ぼくたちは国境の森でであった タイトル ぼくたちは国境の森でであった
著者 ダリア・B・コーヘン
出版社 佑学社
 

 イスラエルの少年ウーリーは遠足中にいねむりをしてしまい、国境近くの森の中で迷子になってしまった。

 雨も降り出したので、ウーリーはテレビンの木の下で見つけたほら穴へ避難することにした。そこで、たきぎを燃やし、スープを作っていると、ウーリーは、ふと、だれかがちかくにいるような気がした。ぎょっとして、ほら穴の入り口を見ると、暗闇のなか、テレビンの木の枝かげに、大きなふたつの目がウーリーを見つめてきらめいていた。

 それは、アラブの男の人たちが頭にかぶるクーフィーヤという布をかぶったアラブの少年だった。

  ウーリーは、ほっとして少年に笑いかけたが、少年は顔ににくしみの色をうかべてウーリーを見かえしてきた。

【 初めて出会ったのになぜ少年はウーリーをにらむのでしょうか。それにはイスラエルの歴史が関係しています。

  また、第8章のウーリー自身の物の考え方に着目してみましょう。ウーリーにはウーリーなりのいいぶんがあるのですが、それはアラブの少年には理解しがたいものでした。そんなふうに、お互いに決して理解できないことがあっても、努力し話し合い、なかなおりをすることの大切さを読み取ってください。 】

Page Top