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> ぼくたちは国境の森でであった
タイトル | ぼくたちは国境の森でであった | |
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著者 | ダリア・B・コーヘン | |
出版社 | 佑学社 | |
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イスラエルの少年ウーリーは遠足中にいねむりをしてしまい、国境近くの森の中で迷子になってしまった。 雨も降り出したので、ウーリーはテレビンの木の下で見つけたほら穴へ避難することにした。そこで、たきぎを燃やし、スープを作っていると、ウーリーは、ふと、だれかがちかくにいるような気がした。ぎょっとして、ほら穴の入り口を見ると、暗闇のなか、テレビンの木の枝かげに、大きなふたつの目がウーリーを見つめてきらめいていた。 それは、アラブの男の人たちが頭にかぶるクーフィーヤという布をかぶったアラブの少年だった。 ウーリーは、ほっとして少年に笑いかけたが、少年は顔ににくしみの色をうかべてウーリーを見かえしてきた。 【 初めて出会ったのになぜ少年はウーリーをにらむのでしょうか。それにはイスラエルの歴史が関係しています。 また、第8章のウーリー自身の物の考え方に着目してみましょう。ウーリーにはウーリーなりのいいぶんがあるのですが、それはアラブの少年には理解しがたいものでした。そんなふうに、お互いに決して理解できないことがあっても、努力し話し合い、なかなおりをすることの大切さを読み取ってください。 】 |