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1年生向け季節の本

こうさぎのジャムつくり タイトル こうさぎのジャムつくり
著者 森山 京(作)
西川 おさむ(絵)
出版社 フレーベル館
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 うさぎのおかあさんは、森で足をいためてしまいました。
「かあさんの かわりに 森へいって、ぶどうを つんできてちょうだい。」
 おかあさんは、こうさぎにいいました。
「ええ、いいわ。」
 こうさぎは、三つある手かごの中で、中くらいの手かごをもちました。

 そこへ こりすが やってきて、
「ぼくも つれていってよ。」
と、いいました。そこで こうさぎは、いちばん 小さい手かごを もたせてやりました。
「では、いってきます。」

 二ひきは、おかあさんに おそわったばしょへいって、ぶどうをとりました。そして、手かごに やまもりになるまで、ぶどうをつみました。
「ちょっと おもいけど、へいき、へいき。」
「あんまり かるくないけど、へいき、へいき。」
 二ひきは、うちへむかって あるきだしました。そのうちに、手かごが だんだんおもくなってきました。

持ち帰ったたくさんのぶどうは、じっくりとジャムになっていきます。ぶどうジャム作りには、こりす、きつねや、こがに、こがめたちが おてつだいに加わってくれます。ジャムができるのを楽しみにしている、こうさぎたちのわくわくした気持ちが、ほのぼのと伝わってきて、読んでいて、一緒においしいジャムつくりに参加している気もちになれることでしょう。
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