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1年生向け季節の本

そうじきのつゆやすみ タイトル そうじきのつゆやすみ
著者 村上 しい子(作)
長谷川 義史(絵)
出版社 PHP研究所
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「おきてや、おきて。いい天気やで。」おかあちゃんが、シャーっとカーテンをあけた。 「今日は気分よくそうじができる。さあけんいち、はやくおきてや。」

 ぼくは、「せっかくの土曜日。あと十分だけねよ。」と、うとうとしていたら、
「えらいことや、ちょっときて!」とおかあちゃんのさけぶ声。 びっくりして、「おかあちゃん、どうしたん?」と聞くと、 「そうじきがうごかんのや。こまったなぁ。ゴミパックになんかつまったんかな…」だって。 おかあちゃんが、ふたをあけて、ゴミパックを見ると、なかに魚つりにつかう、はりやうきがはいっていた。
だれかのいたずらかと、おかあちゃんはうたがうけれど、おとうちゃんもぼくもしらない。おとうちゃんが「けど、せっかくやから、もらっとこ」と言ったそのとき、
「アカン!もっていかんといて。」声がしたほうを見てびっくり。

「げげーっ!」そうじきがおっきな目で、おとうちゃんをにらんでた。しかも手も足もはえてる。 おかあちゃんが「そうじきさん。いったいどういうつもりですか。毎日しとしとふってた雨がやっとやんでくれたのに。」と言うと「そうでしょ。ですからきょうは、つゆやすみということで、かぞくで海にでかけましょ。」と言うのです。

梅雨の時期はじめじめしたり、ぱっとしないお天気のため、気分が晴れないことがおおいです。だからこそ、晴れた日にはどこかに出かけたいですね。掃除機も同じ気持ちだったのでしょうか。梅雨のある晴れた日に、家族と掃除機で釣りに行ったけんいちくん。そして掃除機とキスつり勝負をするのですが……。
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