トップページ > 読書案内 >
1年生季節の本 > 1年生以前に紹介した季節の本
> トムくんはめいたんてい
タイトル | トムくんはめいたんてい | |
---|---|---|
著者 | 那須正幹(作) | |
出版社 | 株式会社そうえん社 | |
めいたんていトムくんががっこうからかえってくると、おかあさんがいえのなかでうろうろしていました。どうやらさいふをなくしたようです。キッチンのながしだいや、とだなのなかをのぞきこんでいます。「こまったなぁ。これじゃゆうごはんのよういもできないわ。ねぇ、おねがい。いつものように、すいりしてちょうだい。」トムくんはこっくりうなずくと、ポケットのなかから、そらいろのタオルハンカチをとりだしました。そして、ハンカチをはなにあてておおきくいきをすいこみました。このハンカチは、あかちゃんのときから、ずっとくちにくわえていたタオルケットのきれはしです。ちいさいころはもっとおおきなタオルだったのですが、あちこちやぶれたりほころんだりして、いまではハンカチくらいのおおきさになってしまいました。でもこのハンカチのにおいをかぐと、なぜかこころがおちついてきて、あたまがさえてくるのです。 ハンカチのにおいをかぎながら、トムくんはおかあさんのことばをひとつひとつおもいだしました。そして…。「わかったぞ。もしかしたら…」
「わかったぞ!」トムくんはあるところにかけこんでいきます。日頃のお母さんの行動からトムくんの頭にはある場所が浮かんできました。はたして財布はどこにあったのでしょうか。トムくんの鋭い推理力に驚かされます。他に、トムくんの名探偵ぶりを楽しめるお話がもう一話収録されています。
|