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2年生向け季節の本

ともだちはなきむしなこいぬ タイトル ともだちはなきむしなこいぬ
著者 上條 さなえ(作) いとう みき(絵)
出版社 金の星社
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 ママにあいたいな。こいぬのレオンは今夜もイチゴの絵がついた小さなまるいベッドの中でなみだをながしました。となりの大きなベッドから、「なきむし二ほんせん……」 という、かいぬしのなごみちゃんの、ねごとがきこえます。

 レオンは生まれて五か月めで、ママとはなれて、なごみちゃんのおうちにもらわれてきました。レオンはもらわれるまえの夜に「ママにあいたくなったら、どうすればいいの。」とママに聞きました。レオンのママは「レオンは、ママがうんだこいぬの中で、一ばんママににてるのよ。そのことをわすれないで。」 と言いました。ですが、かいぬしのなごみちゃんは「こんな目と目のあいだに、二ほんせんがあるいぬ、かわいくない。」といいます。レオンはママの顔には二ほんせんはないことをおもいだし、「ママは、ママに一ばんにてるのは、ぼくだといってたけど、ちがうのかな。」なにかとレオンのことを「二ほんせん」とよんでくるなごみちゃんが、レオンはすきになれません。

 ある夜、「シク、シク」なき声がきこえました。レオンがおどろいて、なごみちゃんのベッドにとびのると……?

なごみちゃんの家にもらい先が決まったレオンはママにあいたくてたまりません。ですが、飼い主のなごみちゃんはレオンのことを「泣き虫二ほんせん」や「弱虫二ほんせん」と顔の特徴をからかって仲良くしません。ある日、なごみちゃんのおかあさんが、おばあちゃんの病気の看病で家を留守にします。レオンは夜に泣いているなごみちゃんを見て、自分に似てる、と親近感をもちますが、仲良くなることはできるのでしょうか……?
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