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タイトル | ふうたのほしまつり | |
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著者 | あまん きみこ(作) 山中 冬児(絵) |
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出版社 | あかね書房 | |
こぎつねのふうたが、はやしのなかを とことこはしっています。 (たのしかったぁ。) むこうやまの こんきちたちと、いっぱいあそんだ かえりみち。 七ほんすぎをぬけ、とねりこやぶを とおりぬけたとき、こどものこえが きこえてきました。 (あれっ。にんげんのこどものこえだ。) ふうたの さんかくのみみが ぴくぴくうごきました。 きと きのあいだに、ちいさいひとかげが ふたつ。ふうたはかくれながら、すこしずつ ちかづいていきました。 「おにいちゃん。あし、いたい?」 おんなのこのこえが きこえてきました。「だいじょうぶだけど、あるけない。こまったなあ。こんなにくらくなってきた。」おとこのこはしょんぼりしたこえで、 「このはやし、おくふかくはないはずだけど、どうして、まよったのかなあ。」 (まよいごなんだ。)ふうたは、くさむらに かくれながら、ひとあし、ふたあしと、まえにでました。
二人の兄妹が迷子になっているところを、子ぎつねのふうたが見つけました。二人の兄妹の心細いながらも、励まし合うやりとりを見て、ふうたはどうにか助けてあげたいと思います。二人に感情移入している姿にとても胸があたたかくなります。
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