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タイトル | ぼくたちのしあわせの王子 | |
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著者 | 清水 千恵(作) 山本 祐司(絵) | |
出版社 | 文研出版 | |
ぼくのなまえは、たじまゆういち。小学二年生。ぼく、すこしだけみんなとちがうところがあるんだ。それはね、生まれたときから耳がきこえなくて、耳にほちょうきをつけていること。だから、みんなみたいにはなしをちゃんときいたり、じょうずにはなしたりすることは、とってもむずかしいことなんだ。でも、あとはみんなといっしょ。サッカーが大すきだったりね。 十一月のがくげい会で、ぼくたちのクラスは「しあわせの王子」をすることになった。やったー!「しあわせの王子」は、ようちえんのころ、おかあさんになんどもよんでもらった、ぼくの大すきな本なんだ。この本をよんでもらった日は、ぼくはいつもゆめの中で、お話に出てくるツバメになって、おもいっきり空をとんでいたんだ。 がくげい会のことがきまってから、ぼくは、あたまの中がツバメのことでいっぱいで、ぜんぜんおちつかない。友だちとサッカーをするときも、テレビをみていても、一日中ずーっとツバメのことをかんがえちゃうんだ。ぼく、どうしても、ツバメのやくをやりたいんだ。
生まれつき耳が聞こえないゆういちくんは、大すきな「しあわせの王子」のげきで、ツバメの役をやりたいと立候補します。ゆういちくんは、ツバメの役にはだれよりも思い入れがあるのです。でも、ゆういちくんにとってたくさんのセリフを話すのは、とても難しく大変なことです。学芸会に向けたまわりのお友だちのやさしさや応援とゆういちくん自身の成長に心があたたかくなるお話です。
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