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タイトル | ケンケンとムンムン | |
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著者 | なんぶ かずや/ぶん たしま せいぞう/え |
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出版社 | 福音館書店 | |
海をずっと南にいったところに、小さな島がありました。この島では、よく目をこらしてみると葉っぱのような小さな妖精(ようせい)たちが、あっちこっちに、とびまわっているのがみえます。 ケンケンとムンムンは、この島にすむふたごの妖精です。お父さんは、ケンムンといいます。ケンムンは、まいにち太陽を東の海からひっぱりだして、夕方には西の海にしずめます。ふたりのお母さんは、ミンミンといいます。ミンミンは、日がしずむと月をよびます。 島にすむ妖精たちは、それぞれ何かじぶんの仕事をもっています。泉の水はわきださせるものや、風をおこして雲をはこぶもの、みんな何かしら仕事をしているのです。 ケンケンとムンムンも、磯じいから、潮の満ちひきの仕事をまかされることになりました。海をよぶのがケンケンの仕事、海をもどすのがムンムンのしごとです。ふたりは、磯じいから仕事をうけついだことを、とてもほこりに思っていました。でも、仕事になれてなん日かたったある日、ついつい遊びに夢中になってしまい、島を水びたしにしてしまいます。
自然をあやつる妖精たちのお話です。ケンケンとムンムンに仕事を引き継いでカニになってしまった磯じいや、触るもの何にでも花を咲かせて上機嫌にしてしまう妹のミユミユ、お父さんの反対を押し切って北で雪を降らせるお仕事をしているお兄さんなど、二人を取り巻く妖精たちもとても魅力的です。そんな中で、失敗をしながらも、少しずつ成長していくケンケンとムンムンの姿を楽しみながら読むことができます。
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