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タイトル | トランプは王さまぬき | |
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著者 | 寺村 輝夫(作) 和歌山 静子(絵) | |
出版社 | 理論社 | |
ある日、王さまのところに、トランプが入った小さなつつみがとどきました。どこのだれがおくってきたのか、わかりません。なまえも書いていないし、手紙もはいっていません。王さまは、「だれでもいいや。ゲームをやろう。」と言って、大臣と、コックさんと、おそうじのおばさんをよんで、ババぬきをしました。カードをくばりおわって、「さあ、はじめるぞ。」といいながら自分のカードを見ました。ジョーカーがあります。ジョーカーのえは、まほうつかいみたいな、女のかおでした。王さまはいっしょうけんめい、ジョーカーをひかせようとしましたが、ひいてくれないのです。まず、王さまのまけになりました。 「もう一ど。」カードをくばりました。なんとまたジョーカーがはいっています。また王さまのまけです。「もう一ど、だ。」ふしぎふしぎ、こんどもジョーカーは王さまのところです。「これをひかないと、ろうやにいれるぞ。」王さまはなんとかして、となりのコックさんにジョーカーをひかせましたが、すぐに王さまのもとへ回ってくるのです。ゲームがいやになった王さまはすぐにやめてしまいました。 そしてつぎの日、こんどはへんな手紙がきました。中にはカードがはいっていて、「イツモ イツデモ アナタノ ソバニ」と書いてありました。
なまけもので、勉強が嫌いで、好き嫌いも多い王さまが、不思議なジョーカーのカードに好かれ、王さまからどうやっても離れません。王さまが嫌がることも、カードが無理やりさせるよう仕向けます。ジョーカーはなぜ王さまが好きなのでしょう。そして無理やり勉強をさせたり、嫌いな食べ物を食べさせたりするのはなぜなのでしょうか。
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