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タイトル | モーモー村のおくりもの | |
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著者 | 堀米薫(作) 岡本順(絵) | |
出版社 | 文研出版 | |
(ここがモーモー村かあ……)車からおりるなり、美咲はため息をつきました。パパが山のしゃめんを指さして言いました。「見てごらん。人より牛の数の方が多いから、モーモー村とよばれているんだ。」(ほんとうだ。牛がたくさんいる……) 数年前にママをなくした美咲は、動物病院につとめるパパと二人でくらしていました。美咲はやさしいママが大好きでした。美咲が小学三年生になるとき、パパが、遠い山の中にあるモーモー村のかちく診療所ではたらくことに決めました。ママとの思い出が残る家から離れたくない美咲でしたが、一年だけモーモー村でくらさないかと頼まれ、勇気をふりしぼってモーモー村にやってきました。しかし美咲は見知らぬ土地で暮らすことへの不安でいっぱいでした。まわりにお店はなく、都会のくらしとは何もかもがちがっています。(やっぱりこんなところに来るんじゃなかった……) そのとき、とつぜん男の子がとびこんできました。
美咲のモーモー村での生活は、子牛「桃丸」の誕生とともに始まりました。そこでの生活は新しい発見の連続でした。美咲は四季の移り変わりを子牛と過ごすことで、しずんでいた気持ちが変わっていきます。美咲の気持ちの変化を感じながら読んでみてください。
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